
ALAはアミノ酸の一種であり、植物の葉緑素、動物のヘモグロビンに代表されるポルフィリン類と呼ばれる物質の唯一の原料となるものです。コスモ石油は、世界に先駆けてこのALAに着目した研究を行い、環境に優しい発酵法によって、安価で大量にALAを生産する技術の開発に成功しました。
現在、ALAを配合した液体肥料を商品化し、国内はもとより海外への販売活動も展開しています。
世界各地には植物の生長を阻む「低日照地域」「寒冷地域」「乾燥地域」「アルカリ性土壌地域」が非常に多く存在しますが、ALAは、このような不良環境下での植物の健全な生育に効果を発揮します。アブダビにおけるALAの耐塩性向上効果を活かした砂漠緑化や農業への利用をはじめ、中国、ポーランド、ブラジルなどの世界各地で環境ストレス耐性向上の共同研究を進めています。このように、ALAを利用した農業技術を通じて、持続可能な地球環境の実現に向けた環境保全・食糧増産・バイオマスエネルギーの利用などさまざまな分野で貢献したいと考えています。

5-アミノレブリン酸
5-Amino Levulinic Acid (ALA)

アブダビのUAE大学でのALA実証実験
微生物の力で水質、土壌等の環境を浄化する技術を「バイオレメディエーション」といいます。コスモ石油では、(財)石油産業活性化センター(PEC)のプロジェクトに参画し、微生物を活発にさせるための栄養分の種類や量の検討、地下水の流れ、土質などさまざまな条件で分解がどのように起こるのかなどを検討し、バイオレメディエーションや浄化壁による地下水浄化技術など、効率的な浄化技術の開発に取り組んでいます。

浄化壁の仕組み
産業廃棄物の中で最も多くの割合を占めるものは、排水処理設備から排出される余剰汚泥です。コスモ石油では、余剰汚泥の効率的な可溶化のため摩砕機による物理的な破砕とアルカリ薬剤による処理を組み合わせて効率的な汚泥減容化技術を開発しました。この技術をもとに2001年よりPECプロジェクトに参画し、坂出製油所では2002年の削減装置運転開始より、余剰汚泥削減率50%運転を安定的に継続しています。加えて、千葉製油所を実証サイトとして、新たに90%以上の削減運転の技術開発をめざして研究を進めています。

減容化の原理


