石油業界は、経済産業省の「平成19年度バイオマス由来燃料導入事業」として、2007年4月27日から首都圏50ヵ所のSS(うちコスモ石油SSは6ヵ所)において、バイオETBEを配合したレギュラーガソリン「バイオガソリン(バイオETBE配合)」の試験販売(流通実証事業)を行っています。バイオガソリン(バイオETBE配合)とは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料とするバイオエタノールと石油系ガスのひとつであるイソブテンを合成した「バイオETBE」という物質を配合したレギュラーガソリンで、従来のレギュラーガソリンとまったく同じ使い方ができます。バイオガソリンの販売は、日本が京都議定書(国際条約)で世界に対して公約した温室効果ガスの削減目標に向けて、日本政府の設定した目標に石油業界として協力するために行うものです。2008年度には販売するSSを100ヵ所に拡大し、2010年度には本格的に導入する予定です。
2004年12月より山形県酒田市において第1号基の運転を開始しました。酒田風力発電所では、年間380万kWhの発電量が見込まれています。風力は、クリーンなエネルギーとして注目されており、火力などほかの発電方法で発電した場合と比べると、年間1,200トンのCO2削減効果があります。今後も新たな設置候補地を開拓するなどさらなる事業化に向けて調査・検討を行っています。
コスモ石油では、分散型電源事業に取り組んでいます。分散型電源事業は、病院・工場等、エネルギーを利用するその場所に発電設備 を設置し、発電を行い、電力を供給する事業です。発電の際に発生する排熱を温水、蒸気等として利用するコージェネレーションとすることで、エネルギー利用効率の向上を図り、CO2排出量を削減することが可能となります。分散型電源事業は、2007年6月末時点で約3万kWの契約を締結しており、そのうち約6千kWがコージェネレーション設備になっています。
2005年度より、「定置用燃料電池大規模実証事業」に参加し、一般家庭でのLPG定置用燃料電池の実証試験を開始しました。実証試験で得られたデータをもとに、一般家庭での定置用燃料電池導入時の省エネルギー性や経済性を検討して燃料電池の普及に向けた課題を明確化するとともに、灯油燃料電池の実用化および技術開発のために活用していきます。
コスモ石油は、民間5社と「日本GTL技術研究組合」を設立し、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で、GTL技術の実証研究を開始しました。GTL技術によって製造された液体燃料は、環境に優しいクリーン燃料として期待されています。本研究を通じて、先行する石油メジャーに対して競争力のある技術を開発し、将来エネルギーの安定供給と地球環境との調和の実現に向け取り組んでいきます。
*GTL(Gas To Liquids)技術:天然ガスを合成ガス(COとH2の混合ガス)に化学的に変換した後、合成ガスからFT(Fischer-Tropsch)合成反応により液体燃料に転換する技術。
HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition=予混合圧縮着火)燃焼とは、燃料と空気の混合気を点火プラグを使わずに圧縮・自己着火させる燃焼方式です。高い効率とクリーンな排ガスを同時に達成できる可能性を持つ環境対応型の技術で、自動車用エンジンへの応用が期待されています。現在、自動車メーカーや大学と共同で、これまでの研究の成果を発展させ、HCCIエンジンに適する次世代燃料の研究を進めています。
2003年3月からJHFC横浜・大黒水素ステーションの運営を開始し、水素製造技術と燃料電池車への水素充填技術の開発を実施しています。水素ステーションや燃料電池車の普及実用化をめざし、水素供給インフラのあり方やビジネスモデルの検討を行うものです。また、(財)石油産業活性化センター(PEC)の将来型燃料高度利用研究開発に参加し、SSに併設可能な小型で高効率の水素製造装置の開発を行っています。


