
コスモ石油グループでは、産油国との関係強化、自社権益原油の生産比率の向上などにより良質な原油の安定的な確保に努めています。2006年3月にカタール石油開発(株)は権益鉱区であるカタール沖合東南第1鉱区で原油生産を開始しました。また、同鉱区では原油採掘の際に発生する随伴ガスを大気中で燃焼させずに、全量を地下に圧入する「サワーガスインジェクション」を行い、環境に配慮した操業をしています。さらに、2006年11月にはカタール国営石油公社であるカタール・ペトロリアム社からラファン・リファイナリー(同国で日量14万6千バレル規模の製油所を建設中で2008年完成予定)の株式を10%取得しました。この資本参加により長期安定的な原油取引ならびに原油開発生産事業を通じて築いてきたカタール国との友好関係、およびパートナーシップをさらに強固なものにしていき、コスモ石油グループが一体となり、エネルギーセキュリティーの確保に努めていきます。
ガソリンの環境負荷低減のためにコスモ石油では2000年以降、低ベンゼン化、蒸気圧低減、硫黄分の低減(サルファーフリー化)などを推進してきました。
低ベンゼン化
2000年1月から人体に害を与える危惧のあるベンゼンのガソリン中の含有量を5%から1%以下まで引き下げました。
蒸気圧の低減
光化学スモッグの原因となる蒸発ガスの削減のため、2001年から夏場のガソリン蒸気圧をそれまでの78kPa以下から72kPa以下に低減しました。2005年からは蒸気圧65kPaのガソリンを自主的に生産し、供給しています。
硫黄分の低減(サルファーフリー化)
ガソリンの低硫黄化は大気汚染物質を削減すると同時に、自動車の排ガス浄化システムの性能を最大限引き出す役目を果たします。コスモ石油グループでは、2005年からサルファーフリーガソリン(硫黄分10ppm以下)を供給しています。
石油業界は、排ガス規制の変遷に応じて、時代の先端の技術を駆使して軽油の硫黄分の低減に努めてきました。そして、2003年4月には、硫黄分50ppm軽油を供給し、2005年1月にはサルファーフリー軽油(硫黄分10ppm以下)の供給を開始しました。サルファーフリー軽油は、最新の環境対応型自動車とあわせて使用することにより、NOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)排出量の削減のためだけではなく、自動車燃費の改善にも役立ちます。このため、CO2の削減効果が期待でき、地球温暖化対策としても有効です。
サルファーフリー軽油製造用触媒技術
コスモ石油では、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/(財)石油産業活性化センター(PEC)のプロジェクトに参画して、高活性の脱硫触媒(C-606A)を開発しています。2004年からは、順次コスモ石油の全製油所の軽油脱硫装置へ導入してサルファーフリー軽油の生産を行っています。本技術は、2006年度産学官連携功労者表彰経済産業大臣賞など多数の表彰を受けています。
また、アジアを中心に需要が拡大している海外市場向けに石油製品を供給するため、全製油所で輸出関連設備の増強を行うとともに、環境規制の厳しい米国西海岸、豪州等にも供給できるよう、環境負荷の低い高品質な石油製品の生産体制も整えています。
コスモ石油は今後も高品質な石油製品をグローバルに安定供給できるように製油所高度化に鋭意取り組んでいきます。

堺製油所


