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ガバナンス報告:連結中期経営計画とCSRの推進

安定した収益基盤の確立と社会的責任の推進に向けて、「新・連結中期経営計画」に取り組んでいます。

「新・連結中期経営計画」

石油をめぐる社会の状況が大きく変化しています。国内では、石油需要そのものが減少し、重油などの黒油からガソリンなどの白油へ移行するなど需要構造に変化が見られます。また、京都議定書発効を受けて環境対策の重要性がますます高まっています。さらに、海外ではエネルギー市場の拡大、石油需給バランスのタイト化といった大きな構造転換期を迎えました。このような状況を背景に、コスモ石油グループでは、2005年度から新しい中期経営計画をスタートさせました。

基本方針

計画は、“安定した経営基盤の確立”と“成長戦略への転換”の二本柱をその基本方針としています。“安定した経営基盤の確立”とは、これまでの合理化から軸足を移し、安定的な事業基盤を確立するとともに、事業環境変化リスクに耐えうる企業体質への転換を図っていくことです。『CSR(社会的責任)推進の強化』は、そのなかでも中心的なテーマであり、別途「連結中期CSR計画」を策定しています。“成長戦略への転換”とは、需要構造変化に対応するために、戦略的な設備投資による製油所の高度化により競争力を強化するほか、石油開発や石油化学事業、輸出の規模拡充による事業領域の拡大を図っていくことです。計画の最大の特徴は、戦略的投資と財務体質の改善の両立を可能にした点にあり、計画の着実な実施により持続的な成長をめざしています。
計画初年度となる2005年度には、経常利益では持分法による投資利益、為替差益、受取配当金の増加などにより、目標を達成しました。

連結収益目標・指標

2007年度収益目標
営業利益 880億円
経常利益 820億円
当期純利益 412億円
ROE 13.6%
2007年度財務目標
有利子負債額 4,280億円
株主資本 3,200億円
有利子負債依存度 32%
株主資本比率 24.1%

「連結中期CSR計画」

コスモ石油グループが企業体として経済的利益を得て、かつ社会に対する務めをしっかり果たし社会に貢献する。この2つをバランスよく追求することにより、私たちの経営理念である『調和と共生』と『未来価値の創造』を通した『持続的発展』が具現化されていくと考えています。この考え方をグループ全体で共有し、着実に実践していくため、2005年度にスタートした連結中期経営計画に『CSR推進の強化』を掲げ、具体的な計画として同年、同じく3ヵ年の連結中期CSR計画をスタートさせました。

基本方針

社会とのかかわり方は、グループを構成する各会社、各部門によりさまざまです。よって、連結中期CSR計画では、各事業単位での取り組みを基本としながら、グループ共通の5つの重点項目(1)CSR意識の浸透、(2)リスクマネジメントと内部監査機能の強化、(3)安全管理の徹底、(4)環境取り組みの高度化、(5)人権・人事施策の充実を設定しています。
2005年度からこのようにCSR経営強化の方針を打ち出し、取り組みを強化してきましたが、このたびの事故・不祥事が発生してしまいました。この事実を重大に受け止め、現在、問題点の洗い出しを行い、安全管理・コンプライアンス体制、および企業文化としてCSR意識が根付くための取り組みを中心に、抜本的見直しを進めています。その結果は、次回の報告書にてご報告させていただきます。

連結中期CSR計画 2005年度の主な取り組み

(1)CSR意識の浸透 企業行動指針テキストブックの制作や人権・コンプライアンス研修の充実を図りました。
(2)ガバナンス体制強化:
リスクマネジメントおよび
内部監査機能の強化
リスクマネジメント委員会を設置(2005年7月)、「有事における対応の検討」をテーマに災害対応の事業継続計画の全社横断的な策定を開始しました。
(3)事業活動の根底を支える
万全な安全管理の徹底
グループ全体で統率された安全管理体制を構築し、自主保安の取り組みにより安全レベルの向上を図ることをめざし、(1)全社的安全管理体制整備、(2)潜在リスクの抽出・評価および低減、(3)危機管理体制の充実・強化、(4)教育訓練の計画的実施の4テーマにそった活動を進めています。2005年度は特に、部門横断的な合同訓練や危機管理体制の充実・強化に努めました。
(4)環境取り組みの高度化 地球レベルでの持続可能な社会構築への寄与と、環境リスク低減をめざし、(1)温暖化防止、(2)有害物質/廃棄物対応、(3)土壌対策、(4)環境保全施策、(5)環境コミュニケーションの5つのテーマにそって取り組んでいます。2005年度は、温暖化防止策として製油所で取り組みエネルギー消費原単位削減において、10.9%の目標に対し13.5%の削減を達成しました。環境貢献活動、コスモ石油エコカード基金プロジェクトでは、生物多様性の問題への取り組みも始めました。
(5)人権・人事施策の充実 個人、企業ともに創造的、革新的な力を発揮できる企業風土の構築をめざし、(1)人権、(2)多様性尊重/機会均等、(3)職場の衛生、(4)人材育成/能力開発、(5)福利厚生、(6)雇用保証/創出の6つのテーマに取り組んでいます。2005年度は各種制度の充実を図るとともに、新たにメンタルヘルスケアを目的としたストレスチェックを行うなど労働環境の改善に努めるとともに、人権研修の内容の充実、頻度アップを図りました。
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