
環境マネジメント体制
コスモ石油グループでは、関係会社も含めた独自の環境マネジメントシステムを構築しています。連結中期環境計画は各事業部門の目標に落とし込まれ、その活動実績がフィードバックされる仕組みです。その核を担うのが、部門横断的な環境保全推進組織となる「地球環境委員会」です。地球環境委員会では、計画と活動実績について審議を行い、この審議の結果を経営執行会議へ報告することで、PDCAのサイクルを効果的に回し、環境の取り組みが経営から現場まで共有化できる仕組みを採っています。また、現場の活動状況を把握するための「環境査察」を行っています。さらに、現場での環境管理の徹底を図るため、事業所ごとの環境マネジメント体制を構築し、また社員の意識向上のための環境教育を行っています。
環境査察
環境マネジメントシステムの運用では、単に実績を確認するだけではなく、現場で適切に環境管理が行われているかなどを確認し、問題があれば是正していくことが重要です。コスモ石油グループでは、地球環境委員会のメンバーが現場に赴いて行う環境査察を実施しています。対象は、製造部門、物流部門、販売部門、事業開発部門で、原則一年に一回実施しています。製油所などの環境負荷の大きい事業所では、安全環境部担当役員が査察班長、他事業所環境担当者がオブザーバーとして参加します。環境査察の結果は、地球環境委員会を通して経営執行会議へ報告されています。
事業所ごとの環境マネジメントシステム
グループ全体で横断的に行う独自の環境マネジメントシステムに加え、事業所ごとにも仕組みの導入を進めています。
ISO14001~製造・物流部門において~
コスモ石油グループでは環境負荷の大きい事業所において、ISO14001認証取得を推進しています。これまでに4製油所を含む全8事業所で認証を取得しました。このISO14001に基づき、事業所単位のPDCAの徹底を図り、継続的改善に努めています。
また、定期的に、審査登録機関による外部審査のほか、内部監査を実施しています。
環境管理ポイント(EMポイント)~SSにおいて~
2003年4月より、コスモ石油グループのSS販売促進プログラム「NAVI」の目標実現指標のひとつとして、「漏洩対策管理」や「設備点検」、「産業廃棄物対策管理」などに関して「SS環境管理ポイント(EMポイント)チェックシート」を用いて実態調査を行い、ウィークポイントの改善に努めています。
EMポイントの実態調査は年2回、全国約5,000ヵ所のコスモ石油全SSを対象に行っており、回を重ねるごとに、回収率、得点ともに改善しています。
今後もSSの施設安全管理の実態を把握し、管理の改善を図っていきます。
環境教育
環境マネジメントシステムを機能させるためには、社員に、コスモ石油グループが取り組む環境活動の背景や意味を、正しく理解してもらうことが必要であると考えています。コスモ石油グループでは、キャリアを積み重ねていく過程で、それぞれのステージごとに受講する階層別研修の中で、環境教育の枠を設けています。また、製油所では、生産現場で導入しているISO研修を行っています。
環境会計
コスモ石油グループでは、環境保全を効果的にするために、2000年度より環境会計の集計を開始し、環境保全コスト、環境保全効果、経済効果を把握しています。
2005年度の環境保全コストは、費用額(製品の低硫黄化に要する費用など)681億円、投資額25億円となりました。環境保全効果は、JEPIX(注)の指標値で9,795百万EIPとなり、前年度よりわずかに増加しました。これは、原油処理量の増加や精製の高度化(新規製品低硫黄化装置の本格稼動など)により、環境負荷が増加したためと考えています。また、経済効果は、コージェネレーション設備による省エネルギー効果や研究開発の特許収入などにより26億円となりました。
(注)JEPIX:日本のデータを基に開発された、種類の異なる環境負荷を統合する手法。EIP(環境影響ポイント〈エコインパクトポイント〉)という指標値を用いる。
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