夏休みも終盤にさしかかった暑さ和らぐ土曜日の朝、東京都武蔵野市の井の頭公園に関東一円から26名の小学生の参加者が集まりました。朝は曇りがちで天候が心配されましたが、開始時刻が近づくと晴れ間が見え始め、子どもたちのプログラムに対する期待が益々ふくらみました。
午前中は環境アーティストであるイングリッドさんとともに公園内を散策し、普段は気にも留めないような木や葉っぱ、花を観察して、子どもたち自身が気に入ったものをどんどん写真に収めていきました。散策中に自然のなかにたくさんの生き物がいることに気づいた子どもたちは、セミやヘビの抜け殻、とても小さなカタツムリ、気付かないぐらい静かに止まっている蝶、池の中を優雅に泳いでいる亀や魚、かわいらしい鳥などに夢中になり、イングリッドさんに接写の撮影のコツを教わりながらたくさんの写真を撮りました。
午後は三鷹市文化センターに移動し、子どもたちが撮影した写真を使ったワークショップを実施しました。特殊な糊を使って木の素材に転写するというもので、まずはイングリッドさんがデモンストレーションを行いました。写真をプリントし、丁寧な作業を必要とするこのワークショップですが、子どもたちは自分で撮影した写真が作品になることに大喜びし、夢中になって制作に取りかかりました。多少転写がうまくいかなくても、それがまた芸術味を帯びて見え、一年生から六年生まで、みんな楽しみながら満足のいく作品に仕上げることができました。
作品を乾かしている時間を利用して、井の頭公園内で拾ったどんぐりなどの木の実や葉っぱを小さく砕いて顕微鏡で観察するプログラムも実施し、子どもたちは、実物大で見るのとは全く違うミクロの世界に興奮して顕微鏡を覗きこんでいました。
ワークショップ終了後に子どもたちが書いた感想ノートには、「ひと気のないところにきれいな花が咲いていた」「葉っぱのうら側がおもしろかった」「ズームで写真をとったら、普段見えているものとはちがったものが見えてきた」「いつも気にしていないけど公園にはこんなものがあったんだあ、と思った」といった感想が寄せられ、子どもたちは様々な方法で自然の美しさを表現するイングリッドさんから自然に対する"気付き"を教わったことがわかりました。
今回の作品は、8月23日(日曜日)~28日(金曜日)の間、三鷹市芸術文化センターB1アートスタジオにて展示されました。










