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こうかんエッセイ 第2回 ~コスモと考えるフィランソロピーの今日・未来(あした)~

2002年7月31日Vol.2

「自然体験とアート制作を通して、心の豊かな子どもの育成を」

Wonder Art Production 代表 高橋雅子

ワンダー・アート・プロダクションは、今年1月から4月上旬にかけて、子どもと環境とアートをつなぐプログラム「森のアート 海のゲイジュツ」を実施しました。このプログラムは、自然体験とアート制作を通して、心の豊かな子どもの育成を目的とする活動で、東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木の関東各地で行われました。

環境と芸術を組み合わせる視点は、私が美術館のキュレイターとして、アフリカ・アマゾン等の文化紹介と普及活動を行っていく過程で形成されました。豊かな自然環境は多くのことを学ばせてくれますし、感覚を開き、心のバランスを整える効果もあります。一方、アートは、その語源に「人工・技術」といった意味も持つように、人が手や知恵を使って何かを作り出すこととも言えます。この喜びは、園芸や農業と同じように、誰にでも開かれているものなので、一度は体験してほしいと思っています。とくに成長期の子どもたちの個性と自発性を、楽しみながら飛躍的に向上させる大切な手段だと考えています。自然体験とアート制作をリンクさせた子どものプログラムは、こんな考えから出発しました。

創造力豊かなアーティストとともに、2日間にわたって森や海などの豊かな自然環境を探索するなかで、子どもたちの目は、今までにないほど輝き始め、好奇心でいっぱいになりました。それは、大人も同じことです。私も、子どもたちが見つけた秘密の洞穴にもぐりました。そして、森の大木にからみついた蔓でターザンの雄叫びをあげた時には、年齢と立場をすっかり忘れて、完全に野生児になってしまいました。続いて、採集物を素材にしたアート制作を行う過程では、夢中でものづくりに没頭する子どもたちがいました。自分でイメージしたことを自分の手でつくりだすことのおもしろさに気づくと、誰にも止められないような勢いが生まれました。各地のワークショップは、大成功。その後は、大崎ゲート・シティで合同の展覧会です。子供たちは、両親や祖父母、親戚のおじさんまで連れてきて、誇らしげに自分の作品を見せていました。次回は、秋に開催の予定です。「光のシンフォニー」というテーマで、光のオブジェをつくりたいと思います。大人も参加できますので、ぜひ遊びにいらして下さい。

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子どもたちの目は、今までにないほど輝き始め、好奇心でいっぱいに‥
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自然とのふれあいに、大人も童心に戻って‥
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創作活動に熱中する子供たち
高橋さんの写真
高橋 雅子
【Masako Takahashi】
プロフィール
米国州立Western Michigan University卒業。
豊かな自然環境と自由な気風のなかで芸術(陶芸と立体造形)を学ぶ。
アメリカ現代美術のギャラリーを経て、美術館Petit Museeのキュレイターに。
五感を使って楽しむ展覧会づくりや普及活動、美術館運営に携る。
1999年Wonder Art Productionを設立。ユニークなアート体験を提案する美術展覧会の企画や、子ども対象の非営利活動などを行っている。

ワンダーアートプロダクションのホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~wap/
本文ここまで

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