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絶滅危惧種のキンシコウやジャイアントパンダなど、希少動物の宝庫であるシンレイ山脈で森の生物多様性の回復をめざしています。野生動物の移動を妨げていた林道への植林と、動植物の生態研究が主な活動です。
パートナー:西北大学生命科学学院

シンレイ山脈は、中国の中部を東西に貫く山脈です。東は河南省西部から西は甘粛省東部におよび、黄河と揚子江の分水嶺でもあり、最高峰の「太白山」は3,767mと富士山(3,776m)とほぼ同じくらいです。
ここには、絶滅危惧種のキンシコウやジャイアントパンダなど、希少動物が生息しています。しかし、20世紀後半の森林伐採により生息域が分断されるとともに、使われなくなった林業道路が移動を妨げているため、キンシコウの群れが相互に隔離・孤立し、将来的な絶滅が危ぶまれる状況になっています。
シンレイ山脈全体では、194kmもの今は使われていない林業道路が存在します。プロジェクトは、希少動物の移動を妨げていた林業道路への植林により森林を回復することと、動植物の生態研究を目的としています。

キンシコウ(西北大学撮影)

西北大学の学生による植林の様子
シンレイ山脈の周至国立自然保護区に苗木の植林をおこないました。この地域の廃棄林道は、3つのキンシコウの群れ(約340匹)とジャイアントパンダ3頭に悪影響を与えています。この林道のうちの14kmに11,000 本の松の苗木を植林しました。
植林には、西北大学生物学科の学生と同大学の中学校生徒約250人が、ボランティア活動として手伝いをしてくれました。
また、近隣の住民2人に長期滞在を依頼し、植えた木の管理をしています。
キンシコウの生態についての研究も継続し、4人の生徒が修士論文と博士論文を終了させました。さらに、エコカード基金と西北大学生命科学学院が提供するWebサイトも公開しました。

廃棄林道に苗木が植えられた様子
プロジェクトの活動が、地元TV局に「コスモ石油エコカード基金の活動」として取り上げられました。
また、西北大学で活動に関する講義を3回実施。さらに西北大学の環境保護団体(ECO)はキャンパスで環境イベントを開催しており、2009年4月と12月には「コスモ環境プロジェクトとキンシコウの保護」展を開催。活動内容の写真やポスターを展示し、多くの学生たちへこのプロジェクトの意味と、環境保護の重要さを伝えました。

植林地に掲げられたプロジェクトを説明する看板