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2003年度の活動概要と2004年度の計画

2003年度の活動概要

1. 途上国の環境修復・保全

熱帯雨林保全プロジェクト

パプアニューギニア
貴重な熱帯雨林を保全するため、焼畑農業から定地型有機農業の普及に向けて、今年は新たな村へ精米機や精米小屋の設置を支援しました。2003年度まで、合計5台の精米機を寄贈し、多くの村々に稲作が普及することを願っています。既に精米機を設置済みの2つの村へも、次のステップとして有機肥料を作るための製造小屋の建設を支援しました。

ソロモン諸島
循環型有機農業の普及に向けて、モデルビレッジ実現の中心となるパーマカルチャーセンターの一部が完成しました。それらの施設である養豚施設・ボカシ小屋・炭焼き小屋のほかに、研修生が農業技術を学ぶ研修施設も完成し、センターの施設から周辺の村々に波及することを期待し、人材育成の支援も行いました。


南太平洋諸国支援プロジェクト

地球温暖化の影響と言われる海面の上昇によって、井戸水に海水が混じり、飲料水として使えない状況となり、島の人たちの生活に影響を及ぼしています。それらの環境被害を少しでも軽減するため、クリスマス島に雨水貯蔵タンクを設置しました。塩田への海水流入の影響を受けた天然塩の生産でも、ポリトレーと海水を運ぶポンプ一式を寄贈しました。


シルクロード緑化プロジェクト

砂漠化の進行防止を目指して、シルクロードの黄土(おうど)高原にある陝西省(せんせいしょう)の2ヵ所で約28ha(ヘクタール)の乾燥地に約15,700本の「沙棘(サジー)」を植えました。植林活動を始めるまで、地元の方々や人民政府の方々との討論会を開催し、何度も検討を重ね、乾燥地域を発祥の地とする保水能力の高い沙棘(サジー)を植林することとなりました。


循環型農業支援プロジェクト

循環型農業を軸とした地域の持続的発展のために、繭(まゆ)を加工する糸紡ぎ機や織り機を寄贈し、これらを利用した技術指導にあたるトレーナーとエリ蚕養蚕についての知識や技術を学ぶ講習会を開催しました。自然を生かした地域の持続的な発展や地域の人たちの自立が実現することを私たちは期待しています。

2. 国内の環境教育・啓発

学校の環境教育支援プロジェクト

学校の「総合的な学習の時間」を通じて、教室だけではなく自然や農業から環境を学ぶために、棚田での農業体験や自然体験、そして、地元の方々との交流などを実施する学校を支援しました。2003年度は長野県上水内郡三水村(かみみのちぐんさみずむら)で、川崎市立桜本小学校の6年生が、田植え・草刈り・稲刈りを体験しました。


環境学校支援プロジェクト

「自分から環境に対して行動しメッセージを発信できる人“環境メッセンジャー”を育てていきたい」という思いから、富士山・小笠原諸島で「環境学校」を開催しました。日中に自然体験を、夕刻には野口健さんが指南役となり、環境に対して自ら行動できる子どもたちの育成を支援しました。

2004年度の計画

3. 途上国の環境修復・保全

熱帯雨林保全プロジェクト

パプアニューギニア
熱帯雨林の保全を目指して、私たちは4つのステップを考え、焼畑農業から定地型有機農業の普及に努めてきましたが、2004年度では1ヶ所の精米機の寄贈に加えて、2003年度まで精米機等を寄贈した村々の方々を対象とし、3つ目のステップである循環型農業や有機肥料の実技研修を実施します。また、人材育成を担っている研修センターの自立運営の実現も目指します。

ソロモン諸島
ソロモン諸島全土への循環型農業の普及に向けて、循環型モデルビレッジの建設を継続支援します。パーマカルチャーセンター内の研修生の宿泊施設を建設するほか、有機農業の基礎を学ぶ研修生を受け入れるための準備も支援します。自立した基盤整備を目指し、安定した収穫を確保するため、水稲栽培の灌漑工事への支援も行います。


南太平洋諸国支援プロジェクト

海面上昇による海岸侵食の被害の大きいタラワ島の海岸線に、現地の方々や私たちのパートナーと協力し、マングローブの種子を現地の子どもたちとともに植林していく計画です。気候変動の影響によって国土の存亡の問題にまで発展しているキリバス共和国では、海面の上昇で島2つが沈んでしまったと言われています。


シルクロード緑化プロジェクト

中国内陸部の砂漠化の拡大防止を目指し、2004年度も引き続き、陝西省(せんせいしょう)で沙棘(サジー)の植林を行います。パートナーとともに、地元の方々や関係者と話し合い、前年度の経験と成功を踏まえて、黄土(おうど)高原の崩落や表土流出の防止に効果的である沙棘(サジー)の植樹を支援します。沙棘(サジー)から取れる実は現地の方々の収入となり、貧困の解消にもつながります。


循環型農業支援プロジェクト

キャッサバの葉を再利用した循環型農業の支援を継続します。エリ蚕養蚕や糸紡ぎなどの基礎的な技術面の人材育成支援を行い、それらの技術を習得したトレーナーの方々が帰郷後に村の人たちへ更に技術指導できる波及効果を願い、今まで捨てられていたキャッサバの葉を食糧やエリ蚕飼育に活用する循環型農業を支援しています。

4. 国内の環境教育・啓発

学校の環境教育支援プロジェクト

学校の「総合的な学習の時間」を通して、次世代を担う子どもたちが、自然を直接肌で感じ、農業を実際に体験し、いろいろなことを学びます。関東圏の学校だけでなく、全国の学校数校の自然体験や農業体験などの環境教育を支援し、1年間を通じて子どもたちが環境のことを学びます。


環境学校支援プロジェクト

富士山・白神(しらかみ)山地・小笠原諸島の全国3箇所で「環境学校」を開催し、参加した多くの子どもたちが「ふりかえり」の時間を持ち、自らの意見を積極的に発信し、環境について理解を深めます。2004年度でも更にたくさんの環境メッセンジャーを育て、メッセージを発信していく予定です。

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