| 蛙目隠(かえるめかくし) |
新潟県東蒲原郡の言葉。春になって農作業が始まるころに降る雨。春の季語に「蛙の目借時(かわずのめかりどき)」という言葉があり、晩春、雨の降る晩などに眠くなることをいう。蛙に目を借りられるからだという。蛙は張り切ってオーケストラだが、人は農作業に疲れて眠気をさそわれる雨。 |
| 狐雨(きつねあめ) |
日が照っているのに、降り落ちる小雨。狐は人を騙し、からかうという言い伝えからきた言葉だろう。「狐の嫁入り」とも。 |
| 牛脊雨(ぎゅうせきう) |
牛の背の片一方は雨、反対側には日が差しているという意味で、晴雨域をはっきり分けて降る雨をいう。 |
| 虎が雨(とらがあめ) |
陰暦5月28日に降る雨。「虎」は曽我兄弟の兄十郎の愛妾の名。十郎の討たれた日、虎御前の流す涙である。 |
| 分龍雨(ぶんりょうのあめ) |
陰暦5月に降るにわか雨。急な大雨で、龍が別れて棲むからだという。 |
| 鷹渡り(たかわたり) |
宮崎県東諸県郡で、鷹が南へ渡るという9月末ころの長雨。 |
| 猫毛雨(ねこんけあめ) |
佐賀県唐津市などで、小雨。宮崎県日向で、霧雨のこと。 |
| 丑雨(うしあめ) |
丑の刻(午前2時ころ)に降り始める雨。一日中降るといわれる。「子は長し、丑は一日、寅は半、卯は一時」というのは、時刻と雨が降り続くか否かをいっている。「卯の時雨(うのときあめ)」は午前6時ころの「朝雨」で、すぐに止むといわれる。 |